駆け抜けた日々は七味唐辛子を超えるスパイスとなる
- ★★★ Excellent!!!
緑のたぬきが好きなのに食べない。アレルギーではないのになぜ。
そんな読者の疑問に応えるように、上司の過去がゆるやかに語られる。朗らかでありながら嚙みしめるように話す声。かつて見た光景を、臨場感たっぷりに浮かび上がらせていく。
あの日の記憶、そして警察官としての生きざまに魅せられてください。
お湯を注いでから読むと、ちょうどいい食べごろになります。
お腹と心を満たす、緑のたぬきの物語をご賞味あれ。