虚空のアヴァン

これは、ある島国で暮らす家族のお話。
父と息子が住む一軒家のほど近くには、空高くに浮かぶ大陸がある。そこから降りしきる花弁には癒しの力が込められていた。
絶えず恵みをもたらす大陸を一心に見上げる息子。父はそんな我が子を懸命に育てながらも、自分が大陸に犯した過去の罪をひた隠しにしていた。

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本作は百百百百さん主催のアンソロジー『動くのか、動かないのか、それが問題だ。』に向けて寄稿した短編です。（本誌より若干の改稿をしております。）

作中作：ジャックと豆の木（青空文庫）
https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/card43124.html