後宮に渦巻くは女の陰謀と憎悪。行方不明の姉を探せ!

後宮で働く姉がある日行方不明になり、その消息を確かめるため自らも後宮に入った鈴花。意地悪な周りの侍女たちにいじめられながらも絶える日々を送っていたのですが、ある日銀色の気が見える、と発言したことにより美貌の珖璉様に見初められ後宮を揺るがす事件の捜査の手伝いをすることになります……

謎を配置したストーリーで事件を追う楽しさも感じながら、やはりそれを彩るのは美しい文章です。はっとするような表現が随所にちりばめられ、読むごとに物語世界へと身を沈めていく心地よさ。後宮の世界に心行くまで溶け込んで作品世界を満喫しました。
この作品を語るにおいて重要となってくるのはやはり妃賓と呼ばれる皇帝の寵愛を受ける個性豊かな女性たちの存在でしょうか。彼女らの間には相手を蹴落としてでものぼり詰めようとする強い意志を感じています。そこもまた作品の面白さかなと、女の執念ですよね。
やがて物語は後宮全体を巻き込んで恐ろしい事態へと発展していきます。
最後はかなり迫力があります。観応えたっぷりです。
事態を鈴花と珖璉様が無事解決できるのでしょうか。
そして姉の気になる行方は……
お砂糖たっぷりの後宮ミステリー読んでいかれてはいかがでしょう。
お勧めいたします(*´ω`*)

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