主人公がずっと亀甲縛りなミステリー風味の甘くせつない恋の物語
※この作品はバカです。
〇あらすじ〇
世迷い様。
土着信仰の流れをくむその神様は今もオカルト好きの若者の信仰により生き永らえていた。
曰く『どうでもいいことで人生に絶望したら世迷い様に行け。きっと願いを叶えてくれる。恋愛とか受験とか真剣な願いはするなよ。ガチ祟られるからな』
まことしやかに生徒の間で受け継がれるローゼンクロイツ学園の裏校訓である。
「――願いは本当にそれでいいのね」
「……男に二言はない」
「無様ね。他の選択肢もあったでしょうに」
「ないな。たとえ好きな人の笑顔を曇らせることになっても俺にはこの道しか選べない」
「まあ面白ければどうでもいいわ。精々この世迷い様を楽しませない。赤座新九郎」
こうして愚かな生徒がまた一人世迷い様と契約を交わした。
そして次の日、世界から女性モノのパンツという概念が消失した。
世界の異変を認識できるのは学園の生徒のみ。世界を元に戻すには学園裁判で犯人を暴かなくてはいけない。
かくて開かれる世迷い学園裁判。すでに新九郎は体育館ど真ん中で亀甲縛りにされていた。
亀甲縛りの新九郎は裁判で全てをだまし切り、願いを叶えることをができるのか。そして新九郎の本当の願いとは。
※主人公はドMではありません。
〇作者の戯れ言〇
カクヨムWeb小説短編賞2021用作品です。
応募ジャンルは現代ファンタジー。
一応ホワイダニットタイプのミステリー形式です。
けれどこれでミステリーや伝奇を名乗るとか常識的に考えてありえないですよね。畑の人に怒られてしまいます。
そしてラブコメも無理です。甘酸っぱさを求めている客に甘ったるい腐敗臭がする亀甲縛りを出すレストランとか訴訟モノだと思います。
同じ理由で「ボーイズラブ」のタグもつけません。
読了感として「この作者はバカなんだな」「なんでこんなものを最後まで読んでしまったんだろう」「この舞台設定で続きが読みたい」などの感想を持たれたら星(数指定なし)やハツをください。もらえないとPVも増えない世界ですから。
読まれさえすれば、などの思い上がりはないですが読まれないのは悲しい。
読み専だったときは私もタイトルと星で読むか決めていたので、星が少ない作品が読まれないのは仕方ないですが、縁があって読んでいただいた方で応援してもいいという方はお願いします。
※感想に星あげたから私のも読んで、などの要望があればください。私も読んで星を付けます。