孤独と哀しみで震える手に、希望の光を握らせたい

世界一かわいそうな、あの子。
そう、子どもから大人まで知っている〈あの子〉です。境遇に心を痛め、救いを求めた方も少なくないかもしれません。

現実とファンタジーが交わるとき、えもしれぬ切なさと感動で胸がいっぱいになります。原作の世界観を大切にしつつ、独創性の高い作品に仕上がっています。

この物語は、「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテストに応募されている作品です。読後に噛みしめる幸せの深さはもちろん、緑のたぬきも素晴らしい味わいになっています。

どの年代の方にも読んでいただきたい名作。きっと心が洗われることでしょう。

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