食感の好みは、人それぞれ違うから。

 主人公はコンロの火をつけるために、マッチと格闘する。やっと点いた火に、薬缶をかけてお湯を沸かす。
 お湯が沸いて、やっと緑のたぬきの出番となる。主人公は、粉末出汁と一緒にかき揚げも入れて、待つ。
 主人公はあるトラウマによって、サクサク天ぷらが食べられないのだ。
 さて、出来上がった緑のたぬきは、果たして?

 淡々と日常を描きながら、最後は主人公の食べ方を試したくなる不思議な作品でした。確かにこれは、ラストに書いてある通りの食べ方かもしれません。

 是非、御一読下さい。