概要
端的に聞くぞ、俺はたぬきを食っていいんだよな?
「三森の分も調達してくるよ、メーカーや種類に指定はある? 緑のたぬきか、いいねぇ僕もそれにしよう」
15分後、帰ってきた風見が机に並べたのは二人分のたぬきそば──……では、なかった。
年が明けるまであと少し。それまでに白黒、いや、赤緑つけようじゃないか。
「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト参加作品です。
15分後、帰ってきた風見が机に並べたのは二人分のたぬきそば──……では、なかった。
年が明けるまであと少し。それまでに白黒、いや、赤緑つけようじゃないか。
「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト参加作品です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!企画入賞レビュー「人付き合いは面倒くさいもの」
日常系の作品が何を楽しむものであるか「わかっている」人の作品です。
時期は大晦日、忙しく働きづめの一年を終えてようやく一息つける至福の時。そんな時にルームメイトが「年越しそば」を食べようと提案してカップ麺を買ってくるのですが……なんとコヤツ、赤いきつねと緑のたぬきを一つずつ購入してきやがったではないですか。
果たして年越し蕎麦にありつけるのはどっちなのか!?
野郎二人が帰郷もせず、二人っきりで年越し蕎麦。
しかも少々ひねくれた変わり者が相手だと苦労もヒトシオです。
それでもそこにギスギスした空気や本気の口論はありません。
穏やかで微笑ましい軽口のたたき合いがあるだけなのです…続きを読む