概要
【優秀賞受賞者作】赤いきつねとタカシがきらいな、わたしの本当の想い
わたしが赤いきつねと、父タカシが嫌いな理由が、ここに詰まっている。でも本当の想いは単純に、シンプルに、まっすぐな態度にはならない。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!企画入賞レビュー「諦めない、投げ出さない、信じぬく、それが真の男」
本当にカッコいい。生き方は不器用で見た目も今一つなんだけど……家族を想いどこまでも誠と愛を貫くその姿勢は、今の時代だと考えられないほど貴重で美しいものです。
突然再婚した母。家にやってきた新しいお父さん。母の不在時に二人っきりとなる娘と父。
つい先日まで赤の他人だったのだから当然仲良くやれるはずもなく。
どんなに努力しても、不器用でイケてなければ受け入れてもらえない。それが現実です。
でも、このお父さんはそこで諦めなかった。
不貞腐れなかった。なぜなら自分はお父さんであり、相手は家族なのだから。
娘の拒絶すらも受け入れ、それが我が家なのだと語れる強さ。
どんなに嫌われても…続きを読む - ★★★ Excellent!!!崩れそうな積み木を家族みんなで少しずつ整えていこうとした哀と愛のお話☆
心を鍛えるには一人ではできない。必ず誰かが向き合っていないと、強く優しい心のあり様は形成されないものだと思う。そして、向き合う相手が変わった時、当事者同士の第一印象がその後の人生を大きく変えていくこととなる。
作中の主人公は、何事も新しいものを素直に受け入れることに抵抗を抱いてしまう微妙なお年頃。ましてや、その変化が想像を超えたものであったら尚更のこと。とことん突っぱねることのできない立場なのがポイントで、この変化をどう受け入れて自分の人生の糧とするかがカギとなっている。一歩間違えれば、積み上げてきたものが一気に崩れかねない状況と環境の中、主人公とその家族は奇妙なルーティンで崩れそうな部分…続きを読む