「跫を読む」というテーマが独創的で面白い。会話中心の流れるような文体と、利休が憑依したかのような巧みな大坂言葉の駆使に、唸らされます。
これまで歴史小説を10年ほど書いてきましたが、ちょっとお固い内容に我ながら飽きまして、今後は心機一転、厳密な時代考証が必要とされない時代小説をカクヨム様で発表…
千利休の事を、過去を語る形式で描いた作品ですが、その書き方がとてもいいです。どこか醒めているようで、芯を持ち、侘び寂びを感じるがゆえに、曲げられない。秀吉との対立から、その後の立ち振舞など、…続きを読む
茶人・千利休は、天下人・豊臣秀吉に切腹を命じられた。それから二十五年の月日が経ったある日、あるところ。 商いをしている亭主と、彼に茶に招かれた客の会話から、本作の物語は始まります。その商人は…続きを読む
そんな妄想の詰め込まれた、濃密な時間をあなたに。それにしても話しをまとめるのが上手い。これで八千字・・・、もっと長い時間、この世界の中に居た気がしたのに。
利休の落ち着いた印象と当時の世を思う言葉が、切腹間近というシビアな場面と合わさり、素晴らしい印象を与えました。
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