「跫を読む」というテーマが独創的で面白い。会話中心の流れるような文体と、利休が憑依したかのような巧みな大坂言葉の駆使に、唸らされます。
これまで歴史小説を10年ほど書いてきましたが、ちょっとお固い内容に我ながら飽きまして、今後は心機一転、厳密な時代考証が必要とされない時代小説をカクヨム様で発表…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(232文字)
本話が主題とする事件は、秀吉その人がどのような人物であったか、また茶というものが往時どのようなものとして認識されておったか――特に武将たちにおいて――を考える上で、極めて興味深いものといえる。そこを…続きを読む
利休の落ち着いた印象と当時の世を思う言葉が、切腹間近というシビアな場面と合わさり、素晴らしい印象を与えました。
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