長いようで短くもあり

 本作は、作者の母への愛情が随所ににじみでているように感じられた。

 作者の母は苦労ばかり重ねたそうだが、淡々と語られる病気の詳細や作者の資格取得などは酷暑の砂漠におけるオアシスであろう。それで砂漠が緑野になるわけではないが、砂漠を歩き続けるには必要不可欠だ。

 誰の心にも大なり小なり砂漠はある。誰の身にも砂嵐は襲って来得る。

 詳細本作。

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