小さな頃からスズランそのものに、可憐さや儚さを感じておりましたが、ここで再会するとは思いませんでした。是非ご一読ください。
『ミュゲ書房』(2021年3月)が書籍化されている作家さんのエッセイです。このエッセイでは、書籍化されるレベルの筆力をもたれている方が、表現やプロットづくりに悩んだり、推敲がうまくいって喜んだりする様子が垣間見れます。それは、私のような書きたいように書き散らしている人間からすると窮屈そうに見えますが、私が創作では得られていない達成感や幸福感といったものを、代わりに得ているのでしょう。読めば創作の糧になると思われますが、話題の幅が広いので単純に読んで楽しいエッセイです。また、非常に文章が読みやすい。
書籍化した「ミュゲ書房」のスピンオフ作品の改稿作業にての雑感や自ら気をつけようと思った語彙についてを淡々と書かれています。しかし、これは書き手の皆様の大半に当てはまる問題ではないでしょうか。「言った」「思った」多発問題など、書き手が悩んでいることを書いてます。書き手の一人として一読することをお勧めします。
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