白い舟を支える波は、あの日、青い空から溢れ落ちた涙。

『きつねの嫁入り』と聞いてよぎるのは、連なる赤い鳥居と白無垢姿。
子供の頃に二人でめくったカップ麺の赤い蓋。険しい階段も手を取り合って上り、遠くに見えた白い舟。

暮らしも将来も白雲を掴むような不安げな子供時代に握りしめていた補色の赤と緑は、〈ソレ〉を手放した今も、様々な色の面白さを知った今も、大人になってそれぞれの道をゆく二人を、見えない糸のように確かに繋ぐ。

しっとりと優しく沁み入る、美味しいお出汁でした。

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