きっと見えなくても

環境破壊の影響で、人類が赤色を見ることが出来なくなって久しい世界。生まれつき赤色の見えない「私」は、海沿いに暮らしていた。
現在の私達にとっての当たり前が失われてしまった近未来が舞台のSF短編。赤色について語る主人公たちの言葉に、本当に赤色が無くなってしまったのだと感じられました。
しかし、どんな世界でも、人々は青春を送り、誰かを愛します。不変の美しさ、そして、失われたものへの愛情を深く感じる一作でした。

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