概要
透明な水と、濁った欲――――。
僕は中学二年生の時、クラスの変わり者の女子から聖水だという水をもらった。ただではなく一万円で。
それから十年後。
僕は同窓会にやって来ていた。
彼女を一目見るために――――。
透明な水に投影した青い日の衝動。これは恋愛なんてものではなく、ただのこじれた欲望の話。
それから十年後。
僕は同窓会にやって来ていた。
彼女を一目見るために――――。
透明な水に投影した青い日の衝動。これは恋愛なんてものではなく、ただのこじれた欲望の話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!黒歴史の更新と中断
高校生のころ、主人公倉橋はクラスメイトの福山から聖水を買います。これはおそらく聖水ではないだろうと思いながらも、高校生にとっては高額な1万円で。
しかしその後、倉橋は聖水の効果によって変化していきます。劇的でもなく刺激的でもないのですが。
しかし、なぜ?
神の有り難い力が備わっていないはずのそれに、いったいどんな力が?
その理由があまりにも濁り果てていて、私はなんだかものすごく納得しました。
いわゆる陰キャと言われる男性諸君(と私)なら、多分なんだかすごくよく理解できると思います。後半のパートも頷くことばかりで。
私が思うにこれは恋の物語です。
ただおそらくこれが小説でなければ恋の物語では…続きを読む