嫌なのよ
玄関先にサザンカが咲き誇っていた。
鮮やかな赤みを帯びたピンクが幾つも実り、深い緑と対照的な色味が綺麗だった。
ふと、サザンカと椿はどことなく似ているように感じる、と口にすると
草木が強く擦れるほどの突風が吹き込み、目の前が赤に包まれ身構える。
風が止み辺りを見ると、足元や服、髪にサザンカの花びらが溜まっていた。
横を向くと、咲いていたサザンカは全て散っていた。
よっぽど、同じにされるのは嫌だったようだ。
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