概要
地方の高校から東京の大学へ進む少女の煩悶
子どもの頃からずっと、スミレは故郷を出たいと思っていた。
それは、ひとりで育ててくれた母親を置き去りにすることだ。
それは、ひとりで育ててくれた母親を置き去りにすることだ。
おすすめレビュー
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- ★★ Very Good!!いつの時代にもある、親子の三叉路
親元で、あるいはその近くでずっと生涯を過ごす人もいる。
それが悪いとは、言わない。うらやましいとも、思わないけれど。
だが、そんな幸せ(不幸)を得られる人ばかりではない。
子どもはいつか、親元を離れ、自らの道を進んでいかなければならない。
いくら、近くに住んでいたとしても。
まして、故郷から都会へと旅立つともなれば、それは、良くも悪くも、本質的には今生の別れというべき性質のものなのです。
親子の別れ=子の自立は、かつてキャンディーズが解散前に歌った「微笑み返し」の三叉路に至ったときの光景と同じ。それは、形を変えて、場所や状況など、さまざまなファクターは変われども、これまでも、今も、そして…続きを読む