いつの時代にもある、親子の三叉路

親元で、あるいはその近くでずっと生涯を過ごす人もいる。
それが悪いとは、言わない。うらやましいとも、思わないけれど。

だが、そんな幸せ(不幸)を得られる人ばかりではない。
子どもはいつか、親元を離れ、自らの道を進んでいかなければならない。
いくら、近くに住んでいたとしても。
まして、故郷から都会へと旅立つともなれば、それは、良くも悪くも、本質的には今生の別れというべき性質のものなのです。

親子の別れ=子の自立は、かつてキャンディーズが解散前に歌った「微笑み返し」の三叉路に至ったときの光景と同じ。それは、形を変えて、場所や状況など、さまざまなファクターは変われども、これまでも、今も、そしてこれからも永遠に繰り返されていくことではないでしょうか。

この作品には、ある母子を通して、その典型的な光景が上手く切り取られています。