センス・オブ・ワンダーの階段を駆け上がるSF!

人類の元に届いた宇宙人のメッセージ。その手紙に従って宇宙人に会いに行く二人が出会ったものとは……というSFミステリー。

 告白すると、最初はノット・フォー・ミーな作品である、と感じ「ました」。

 そう、過去形です。
 これが4話に入って「おっ!?」と変調。テーマである「神」についての語りがかなり良かったのですが、その後の展開も予想外のどんでん返しでたたみかけられ、最後に粋な台詞で締められて脱帽してしまいました。

「実はあの巨大構造物は……」「いやそれは無理あるでしょ」「でもそれは人類も同じでしょ」というやり取りの所は、た、確かに! という凄みがあります。
 あれが神さまだったんだよ! という部分まではまだよくある展開なんですが、それができあがった経緯と、「メガリスにとってのフファット」の回答が凄すぎて、予想の何段も上を行かれました。

 のような作品に出会えたことを感謝します!

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