「高野くんのやってることってさ、ほぼ意味無いよ」

一章まで読んでレビューしています。三話ぐらいまで読んでから、ぐぐっと引き込まれたました。死人が戻ってくる街で、死者と過ごす生者のお話。

死という終わりを迎えたものを取り戻そうとしても、それは手遅れで、やり直しなどできない。それでも呼び戻してしまったなら、現在進行形で、ではもがくしかないのだな……

戻ってきた死者は、普段は生きている人と見分けがつかない。なのにふとした時、死んだ時の姿、死者の本性をむき出しにする。その生と死の切り替わりにゾッとして、それを突きつけられる主人公の行動と心理に目が離せなくなりました。
最後まで見届けたい一作、すでに完結しているので楽しく味わわせていただきます。