よくある異世界転生か何かかと思いながら読み始め、そんなんじゃないと思ってからは一気読み。
突然日本に現れた異世界への門。そこから魔族たちがやって来た。
本来であれば魔法を使う魔族たちにただの人間が太刀打ちできるはずがない。
しかし! しかし! 鎌倉武士の強さは魔族たちをも凌駕する強さを持っていた!!
逆に魔界侵攻に踏み切った鎌倉武士。
元服が済んだと言っても子供である鎌倉武士ユーキ。
ひょんなことからそんなユーキに助けられた魔族。
魔族視点の鎌倉武士の強さとこだわりと統率力をこれでもかと見せつけて来る本編はとても楽しめると思います。
是非是非、鎌倉武士の規格外の強さを追っていただきたいと思います。
鎌倉時代の日本が、魔界と接続した! 元寇ならぬ魔寇を経て、鎌倉武士が異世界で大暴れ! という設定にピンときたらぜひお読みいただきたい。
安定のアクション描写、首級を上げるべく首大好きの主人公と出会うお姉さんは、「あの」種族(一話の落ちなので伏せます)。ここのセンスがまた良いですね。
魔界とは言いますが、いわゆる剣と魔法の世界で、そこに鎌倉武士たちが異物として入りこみ「カマクラン」の名で怖れられている所がポイント。
まだ七話までしか読んでいませんが、ユーキは何を思ってこの世界へやって来たのか、スツェリとの旅の行方はどうなるのか、ワクワクが止まらない一作です。