読書の秋にこそふさわしいヒューマンドラマ

昔あったCMの真似ではないですが、「ファンタジーもいいけど、人間ドラマもね」です。
読書の秋だからこそ、いつもと違ったジャンルの作品を読んでみてはいかがでしょうか。

本作は美しい文章で紡がれていくヒューマンドラマであり、主人公を中心とした青春の一頁を切り取った丁寧なドラマです。
具体的なレビューは他の方が書かれているので割愛するとして、一つのことにこつこつと打ち込む主人公と、それを取り巻く他の人たち、そして雄大な北海道の自然と共に生きていく人間賛歌の物語でもあります。

様々な葛藤があります。それを一つ一つ乗り越えていった先にあるものとは。
この物語には現代の人間が直面する色々な問題が描かれています。
どう立ち向かっていくのか。一人ではない、多くの人たちと共に手を取り合って生きていくということは、どういうことなのか。

じっくり考えさせてくれるとても素晴らしい作品です。
是非とも手に取ってゆっくりと嚙みしめるように味わってください。

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