命を賭けた暇潰しのデスゲーム

鏡の世界に吸い込まれた桂木と御代。その鏡の中の世界では悪魔の暇潰しの遊興として、人間たちに生死をかけたゲームが行われ、桂木たちはその世界から抜け出すために、そのゲームに参加することとなる。果たして桂木と御代は彼らと同じようにしてこの世界へやってきた人々とのデスゲームに勝ち抜き、悪魔たちの支配する鏡の世界から脱出できるのか?

次々に桂木たちが挑むことになるデスゲームの設定が堅牢かつ明白で、解き応えのあるものに仕上がっています。ゲーム参加者の思惑や対戦相手の戦略を見抜き、そして一見クリア不可能にも思える悪魔からの難題を、頭脳明晰な桂木が鮮やかに切り抜けていく姿に痺れました! 決して肩透かしを喰らうことのない、秀逸なデスゲーム・ノベルです。

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