厨子の祝宴

作者 武州青嵐(さくら青嵐)

彼女たちに起こったことは……。

  • ★★★ Excellent!!!

田舎の祖母の家で『厨子の祝宴』を無事終わらせた場面から物語は始まります。
もうね。冒頭から厨子の存在感がバンバンなんです。ゴオオオオオと背後に物騒な効果音が見えるようです。そしてやっぱり厨子が夜中に……!!!

ホラーな本作ですが恋愛要素も堪能できる、きゅんとギャーとひぇええええが絡み合う作品。しかも厨子にまつわる過去が次第に解き明かされていくミステリ要素もあったりして。とにかく始まりから終わりまで、ずっと勢いがあり面白いです。

怪異を起こす敵のような存在だった厨子も、真相に近づくにつれて、そのイメージは変化していきます。本当に恐ろしいのは……。

あってはならないことですが、しかし残念なことに本作に描かれているような出来事は空想だとは切り捨てられない現実性も含んでいます。それは過去に、ではなく、今も、かもしれません。

浄化されるようなラストの清々しさも魅力の作品。
完結済ですので一気読みもおすすめです。

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★★★ Excellent!!!

誰にでも、忘れがたい苦しみがある。
これからを生きる足取りが、重く沈んでしまうほどの。

閉ざされた過去の罪業が黯く渦巻く村。
そこには、謎めいた厨子が祀られている。
村全体で大切にされているものの… 続きを読む

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