悪役令嬢のメイドは死に戻りの力で世界を救う

死に戻りの力を使ったことで前世の記憶を思い出したニーナは、この世が乙女ゲーム『天使の聖典』の世界であること、そして自身が乙女ゲームの悪役令嬢ルビィ・ホワイトのメイドであることに気が付いた。思い出されるのはゲーム内でルビィがヒロインへ行った、冷徹非道の人間離れした惨い悪行の数々。傲慢で冷徹で、魔王のような悪役令嬢ルビィ。そんなルビィのメイドであり、ヒロイン推しであるニーナは、今後起こるであろうヒロインへの最悪の展開を回避しようと奮闘するが、当のルビィは記憶の物とは全くの別人で…………。

天使がほほ笑む世界で、死に戻りの力を得たニーナは何を守るのか。ループする世界、ニーナが伸ばす手の先に何があるのか。何もわからない世界。それでもニーナは、天使の世界を死に戻りし続ける。