固結びの結び目を、ひとつずつほどくよに

毎日追いかけたお話。
読むたびに、固結びになっている結び目をキリくんが解いていくような読み心地を体感しました。

ラストシーンに描かれた作者直筆のイラストはまさに、固結びをすべてほどいたあとの絆という一本になった姿だと思いました。

わかりにくくならないよう、登場人物みんなの色がそれぞれ違うよう工夫が凝らされ、書きたかったこと、書いておくべきことを厳選した跡がみられる秀作ではと感じます。


花緑青の空の色が、より鮮明に見えたとき。
あなたの右から二番目のハートには、手を伸ばす誰が映りますか。
その人は不格好ですか。
やつれていませんか、涙でぐずぐずではありませんか。
もしかしたら、あなたを『そこ』から出すために来たかもしれません。

キリくんと共に、酷く凝り固まった結び目をぜひ一緒に解いてください。