命の値段『ソウル・カード』

作者 甲斐央一

人は何の為に生きるのか……その意味を問う大人の現代ファンタジー!

  • ★★★ Excellent!!!


 
 神から齎された寿命を金額に変えるカード、『ソウル・カード』──。この物語はソウル・カードを与えられた者達の行動を辿るフレームストーリー型の物語です。

 人間と金は切っても切れない関係であり、その因果に翻弄されるのが常……。当人が望むと望まざるとにかかわらず必ず人生に絡んでくる。物語の登場人物はそんな風に人生を狂わされた人達……。

 ソウルカードを与えられた者達の過去とその結末を描いているのですが、これが本当に深い……。お金こそ題材になっていますが、この作品の本当の題材は『人の生きる意味とは?』です。
 どんな環境にあろうと選択するのは人間……流されるままも、変えようとするのも結局は自分の選択でしかない。

 作中登場する人達の運命はリアルそのもの……だからこそ作品から問われている気がして考えてしまう。人が困難の中で生きる意味を。


 バッドエンド、ハッピーエンド、章ごとに変化する大人寄りのヒューマンドラマ現代ファンタジー。大人なら是非とも読んで欲しい傑作です!

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