概要
私が迷い込んだのは選ばれなかった世界。ここは未来のない、世界の残滓。
私が通う県立高校は、私が住んでいるアパートの目の前にある。県内有数の進学校であるこの高校に私が入学できたのは、ひとえにこの目の前にある高校に入学することで朝7時半までの睡眠を手に入れてやるという執念の賜物であり、合格発表の日に自分の受験番号を4階のベランダから双眼鏡を覗き込んで見つけた時はこれから始まるハイスクール惰眠ライフに思いを馳せそれはそれは感慨深い気持ちになったものである。
今日は5月7日。月曜日。ゴールデンウィーク明けの気怠さと入学して一ヶ月が経ち襲ってきた五月病チックな感情のせいで、布団から這い出すのが億劫であったがどうせ起きないと母親から叱責と折檻のお仕置きスペシャルを受けることになるので、私は諦めてまぶたをこすりこすり布団から這い出て眼鏡をかけた。
今日は5月7日。月曜日。ゴールデンウィーク明けの気怠さと入学して一ヶ月が経ち襲ってきた五月病チックな感情のせいで、布団から這い出すのが億劫であったがどうせ起きないと母親から叱責と折檻のお仕置きスペシャルを受けることになるので、私は諦めてまぶたをこすりこすり布団から這い出て眼鏡をかけた。
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