20221015 #新匿名短編コンテスト・四季の宴 ふりかえり
#新匿名短編コンテスト・四季の宴
https://kakuyomu.jp/works/16817139556846164332
匿名コンで書いた自作品のふりかえりです。
匿名コンに参加するのは二度目でしたが、今回もとても楽しく参加できました。
書くのももちろんですが、素敵な作品が多くて読むのもとても楽しかったです。もっとコメント残せたら、というのは少し心残り。そのくらい面白い作品がたくさんありました。
主催者の板野さん、素敵な企画をありがとうございます。参加者のみなさんも(書く方も読む方も)お疲れ様でした、ありがとうございます!
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【春007】春の姫君
https://kakuyomu.jp/works/16817139556846164332/episodes/16817139557018485169
春の森、という単語を思い付いて、そこから膨らませていきました。
常に春の花が咲き乱れる森、ではなぜか、というところからおとぎ話のような語り口と花を咲かせる姫君に辿り着いて、あとは語りに任せたという感じです。
普段はあまりこういう語り口で書かないので、書いてて楽しかったです。
ダミー作品だったのですが、たくさんコメントいただけて、中間集計で上位にあってとても嬉しかったです。
この作品がお好きだった方へは、ファンタジーからこちらをおすすめいたします。系統は少し違うのですが、言い伝えや風習をベースにした物語です。
出来損ないの精霊の子
https://kakuyomu.jp/works/1177354054935408770
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【春019】うずうずと卯月
https://kakuyomu.jp/works/16817139556846164332/episodes/16817139557018479814
うずうず、疼く、卯月、という言葉を使いたくて書いたのですが、ちょっと消化不良感は否めないですね。
彼女の視点で書いてしまうのも考えたのですが、そっちはどうにもしっくりこなくて……。
彼女は性自認は女性なんですが、どちらかといえば大人になるのが嫌で王子様ごっこをしている、というイメージでした。でもその辺りをきちんと2500字で書ききれなくて、彼女を外から見る視点で書けないかとチャレンジしたものでした。
個人的にはあれこれと考えているところのあるお話なので、コメントいただけてとても嬉しかったです。
あと、ナイスタイトル賞と続きが読みたい賞、ありがとうございます!
この題材、再チャレンジしたい。
このお話がお好きな方には、こちら。恋のお話ではないですが、相手の残したものが呪いになってしまうお話です。
時間の缶詰
https://kakuyomu.jp/works/16816700426313297697
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【夏007】夏が好き
https://kakuyomu.jp/works/16817139556846164332/episodes/16817139557018593552
手癖全開で書いた両片思いいちゃいちゃです。良いですね、両片思いは。良いものです。
季節の話と名前の話を重ねながら、会話メインで、下限ぎりぎりの1000字ちょっと。会話を思い付いて勢いで書きました。
季節の話をしながらお互いの距離感をはかって、それで時々踏み越えようとする素振りを見せつつもその手前でお互いに踏みとどまる、みたいな面倒な両片思いが書けていればそれで嬉しいです。
たくさんきゅんきゅんしていただけてありがとうございます!
こういうお話がお好きな方へはこちらを。甘めの恋愛系短編を集めたコレクションです。
ほのぼの・ふわふわ・あまあま などなど
https://kakuyomu.jp/users/kurehaa/collections/16816700426410826974
その中から、特に両片思いの作品を一つあげておきます。
語る君、駆ける君
https://kakuyomu.jp/works/16816452219034585790
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【夏017】楽しい夏休み
https://kakuyomu.jp/works/16817139556846164332/episodes/16817139557018592560
普段はあまりこういう、やばいことをやばいまま出すみたいなことはしないのですが、試しにと思ってやってみました。
お話としては、やっぱり読みにくいししんどかったですよね……。
面白くする工夫のようなものができていない、荒削りなものでしたが、実験作としてはありかな……とか。あとたまにこういう救いようのないお話も書いてみたくなることがあるんです。
アイスを手に入れてから、あのひんやり感がそれまでの湿って重い空気を切り分けてくれる、というのをイメージして書いていました。梶井基次郎の『檸檬』が好きなのですが、このお話のバニラアイスはあの作品の檸檬です。うまく書けてるかは別として。
コメントくださった方、ありがとうございました。
こちらの作品が気になった方はこちらをどうぞ。救いようのないお話です。
水風船
https://kakuyomu.jp/works/16816452219104515216
救いようのないお話だけあげるのはどうかと思うので、ちゃんと救えた方のお話も合わせて置いておきます。
わたしにはゴールテープが見える
https://kakuyomu.jp/works/16816452219384667051
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【秋005】山の着物
https://kakuyomu.jp/works/16817139556846164332/episodes/16817139557296477538
秋といえば紅葉。紅葉流れる川を錦に例えたりするなあ、それを着物に仕立てたら綺麗だろうな。という連想から生まれました。
黒澤明の『夢』の狐の嫁入りや桃のお話のような空気感を文章で出せたら、みたいなことを考えていた気がします。なので、そんな雰囲気が醸し出せていたら嬉しいです。
たくさんコメントもいただけて、秋の景色や着物を想像していただけたようで嬉しいです。
中間発表でも秋の部でずっと上位にいて、嬉しかったです。
こちらのお話がお好きな方へのおすすめが思い付かない!
春の姫君と同じですが、こちらを置いておきます。
出来損ないの精霊の子
https://kakuyomu.jp/works/1177354054935408770
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【秋016】ぶどう狩り
https://kakuyomu.jp/works/16817139556846164332/episodes/16817139557296493937
秋にやることから想像を広げて、トンチキを真面目に書くことにしました。
この世界ではきっと、ぶどう畑は恐ろしい場所になっているんだと思います。ぶどう畑の近くは危険と隣り合わせの恐ろしい場所なんです、多分。
それをベースに、お話としては真っ当に、真面目に、戦いに身を置く人とそれを見送る人、その営みを続けてゆくことについて書いてみたつもりです。
秋の部で一位をいただけて、嬉しかったです。ありがとうございます! 熱かった賞もありがとうございます! 他の賞への推薦も、嬉しかったです!!
あと、ぶどうが美味しそうというコメントも嬉しかったです!
こういうお話がお好きな方へはこちらをどうぞ。
スマホ職人へのインタビュー
https://kakuyomu.jp/works/16816452219160535969
クカムルカ旅行記
https://kakuyomu.jp/works/16817139557318751983
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【冬004】雪の記憶
https://kakuyomu.jp/works/16817139556846164332/episodes/16817139557296533481
最初は確か雪が降り続けるようになった世界を元に戻すためにロボットで元凶と戦うお話を思い付いた気がしたんですが、当然のことながら2500文字でうまくまとまらず、ついでに言えばわたしにロボットものを書けるだけの知識もなく……気付けばロボットものという部分がオミットされてずっと雪が降り続けるという部分だけが残りました。
それがマリンスノーのようなものなのだとしたら、そこにも記憶があるかもしれない、とその光景を出したら壮大な雰囲気で不思議な味わいになって、良かったです。
こういうお話が好きな方へのおすすめ……何かあったかな。うーん、これとか。何が起こってるのかもなんで起こってるのかもわからないけど、起こってしまったものは仕方ない、受け入れよう、みたいなお話です。
おうち時間キット
https://kakuyomu.jp/works/16816452219003806449
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【冬018】冬ながら空より花の散りくるは
https://kakuyomu.jp/works/16817139556846164332/episodes/16817139558226461012
冬に関する短歌を題材にしようかな、と最初は恋の歌を見たりしてたんですが、どうにもしっくりこずにあれこれ見てるうちにこの歌を見て、なんとなく受験期のぴりぴりとした凍てつくような空気感を思い出したことで書けました。
受験期って、もう受験が世界の全てになってしまう。受験に関係ないものに興味を持つ余裕すらなくなってしまうことってあるなあ、と思います。それが一般的かはわかりませんが、わたしのときはそうでした。
先生もきっと、その空気に思うところがあったんでしょうね。
ほっこりした賞への推薦ありがとうございます! コメントもたくさん嬉しかったです!
こういう雰囲気のお話がお好きな方へはこちら。しっとり系現代ドラマです。
2061年88歳
https://kakuyomu.jp/works/16816927861597546381
『咲姫・妖呪合戦』
https://kakuyomu.jp/works/16816927861702534231
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改めて、本当に楽しい企画でした。
自作への反応ができない期間も、コメントを確認しては悶えたりしていました。そうやって悶えるのも楽しかったです。
改めてになりますが、皆さまへの感謝を。ありがとうございました!
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