意外にもしんみりしてしまったのは私だけ?

 本作のコメディ部分が優れているのは間違いありません。
 しかも、読者を主人公の明子さん視点に持っていく手腕も卓越してます。
 けれども私が気になったのは、本作を読んで、
『しんみりした気分になった』
とか、
『明子さんにもらい泣きした』
というコメントが皆無だった点。
 もちろん、コメディ部分は申し分なく面白いよ?
 けれども、第3話の明子さんに共感して、泣きそうになったとかいう意見がゼロなのは、不思議です。
 私の感性がズレているのかな?

 私個人の感想です。
 全般的に、凄く面白い中にも、ちょっぴり切なさも感じる作品でした。
 9割のコメディに1割の涙ぽろり成分が、ブルーノートなのかな?

 ただ、この小説はしんみりさせない仕掛けが最後までしてあるから、笑い10割と感じる人が多いのも、当然なのかもね。

 脳内でツッコミながら読むと楽しい作品でした。はい♪

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