不思議な魔都、深灰でくり広げられる中華風ファンタジー

物語は、虚飾と華燭かしょくの魔都と謳うたわれる深灰で繰り広げられます。
中華の色濃い表現で、1話目の半分も読めば、その世界観に引き込まれます。

詳細にプロットが練られているのか、お話の中に出てくる衣装や建物の描写、匣庭と言う謎の現象の表現にも、ファンタジーなのに、納得させるだけのリアルがあります。

また、登場してくるクールで美しいヒロインの蓮安と、体は大きいけれど少々頼りのないシロの2人の対比が、生きていて、さらに読み手を楽しませてくれます。
まだ、3部までしか投稿されていませんが、現時点で十分に『五龍伝説の息づく魔都、深灰』の物語の魅力に魅了されるお話です。

今後、どう恋愛要素が盛り込まれるのかも楽しみです。

このレビューの作品

極星とメメント

その他のおすすめレビュー

静寂さんの他のおすすめレビュー18