わたしの両親は魔道具職人

作者 K-enterprise

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★★★ Excellent!!!

冒頭から登場する魔道具。それは禍々しく世界を混乱させる武具かと思いきや、某ドラえもんの、生活をちょっとだけ豊かにしてくれる「ひみつ道具」のような立ち位置に驚きつつ、ストーリーが展開するにつれ、魔道具の立ち位置が開花していく。

最初は勉強を助けてくれたり、スポーツで活躍させてくれたりと、読者のちょっとした願望に寄り添いながら、夏休みを謳歌する主人公、ムト。

そんなキラキラネームの彼女に明かされる真実と、世界の片鱗。ピンチを前にして現れる決して万能ではない登場人物達と、助け合い、互いの弱点を補う。互いの思いの力がストーリーを紡ぎ、魔道具を開花させていく。

魔道具を作った両親の愛を受け取る、心優しきムトと、その仲間達に、ご期待ください。

★★★ Excellent!!!

(29話/40話まで読了時のレビューとなります)
 夢叶(ムト)という少々変わった名前を持つ中学生の少女は、魔道具職人の両親を持つ活発で心優しい主人公であり、両親から貰った3つの不思議なお守りを持って元気に学校生活を送っていた。そんな彼女が偶然にも異世界へと単身で転移してしまい、そこで国の危機を救うために尽力することとなる。

 ムトちゃんはお守りの効果もあり、親友の希望ちゃんとサッカーで大活躍したり勉学でも好成績を収めたりするのですが、お守りは彼女の力を最大限引き出すだけであり、あくまで彼女の努力を助ける効果しかありません。もっと高性能の道具を作れる両親ですが、彼女を成長させることに繋がる道具しか渡さないところに、子供への確かな愛を感じます。
 あと、希望ちゃんと仲良くじゃれつく様子がとても尊いです。

 一転して異世界へと転移してからは、きたる聖獣から国を守るにあたってのイザコザに巻き込まれますが、お守りの力やサッカーで培った身体能力、さらに持ち前の機転を活かして上手く立ち回るところに、爽快感があります。ただし、それらの能力で独り無双するというわけでもなく、仲間と共に力を合わせて頑張るところに少年漫画のような熱いものを感じられるでしょう。
 あと、異世界のお姫様と仲良く語らう様子がとても尊いです(あれ、似たようなこと書いたような?)。

 みなさんもムトちゃんと一緒に冒険の旅に出てみませんか?

★★★ Excellent!!!

 読了しました。
 物語の中には、聖獣と言う名のモンスターが色々と現れて、主人公とその仲間達、周りの大切な環境をも、悩ませ、傷つけ、破壊しようとします。
 それらと立ち向かい、逃げずに戦うのが物語の主軸であり、醍醐味なのですが……、もう一つ。何よりも大切なのは、主人公と、その仲間達、またそれらの登場人物達を、支えようとする人達との気持ちのやりとりです。
 大切に思い、守ろうとする。大切に思い、助け合う。
 大切に思うからこそ、相手の気持ちを慮り、尊重する。
 色々な大切に思うなりの行動が、書かれ、その気持ちが詰まった物語です。是非、一読を。
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※ここから下は、物語序盤でのレビューです。此方もご参考ください。

 物語は、まだ序盤です。主人公である、中学に入学したばかりの女の子、夢叶(ムト)ちゃんが、中学校生活に慣れるために、一生懸命な姿が書かれてあります。
 ムトなんて言うキラキラネームっぽい名前を、同級生たちに揶揄われないか、ドキドキしたり、テストの勉強をするために、あの手この手で頑張ったり、大好きな部活で、親友とともに、男子を打ち負かしたり。
 かなり昔、同じように中学生だった私にも、覚えのある感情や、行動がそこにあって、その彼女を見守る、親の優しさや愛情が、文章の端々に散りばめられています。
 そんな彼女を、見守るのは、友達や親ばかりではないんですね。ムトちゃん曰く、魔法使いであるお父さんが作ってくれた『セイウチの心臓』『チョクレイ』『生命の花』の三つのお守り。
 このお守りたちが、彼女の中の力を引き出して、気持ちを安定させたり、テストで満点とっちゃったり、部活で無双しちゃったりさせてくれます。魔法の道具なのか?そうではないようです。その辺りは、是非ともお話を読んで、疑問を解き明かしてください。
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