《大人女子》に読んで欲しい、陽だまりファンタジーな童話です。

《きさらさん》はクマのぬいぐるみ専門の『クマ屋』というお店をひらいています。ある日《ミューミュー》という迷い猫がやってきて、言葉をしゃべりはじめてから、きさらさんの《クマ》たちの言葉もわかるようになってしまいました。

大人女子のきさらさん、猫のミューミュー、ピンクのクマのレオン、めがねをかけたクマ子さん…それぞれ個性豊かなキャラクターたちのおしゃべりしている姿を想像するだけで、ほっこりとしてしまいますが、この物語の真髄は‘そこ’ではありません。

毎回、『クマ屋』にやってくる様々な事情をかかえた《お客さん》たちとの心の交流こそ、作者が書きたい《思い》なのだと感じます。ただの童話、ただのファンタジーにあらず。とっても奥が深いのです。だからこそ、死生観に惑う大人たちに読んで欲しい。あくまでも、やさしく…そっと頭をなでてくれるような陽だまりを感じながら、深いところで癒されてみてください。

1話完結モノです。さくっと読めるのも、またいいのです。^-^

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