高みを目指す、すべての作家に共通する思いがつまったエッセイです。

物語と向き合い、高みを目指して日々ストイックに戦っている作家たちは、みな、同じ境地にたどり着くのだなぁ…と、このエッセイを読みながら思いました。とくに『1.執筆あるある』は共感の嵐でした。とくに《1-8》の、自分の物語が終わってしまうことへの悲しさは、強く共感しました。私は、だから、そう簡単には終わらない長い物語を書いていますが、それでも、いつかは終わる。それを思うと恐怖すら感じてしまう。(笑
作家の《業》か《宿命》か…そういうものを背負った作家がつむぐ物語は、きっと美しい。読む者の魂をゆさぶる《何か》がそこに宿っている。そう信じます。

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