物語と向き合い、高みを目指して日々ストイックに戦っている作家たちは、みな、同じ境地にたどり着くのだなぁ…と、このエッセイを読みながら思いました。とくに『1.執筆あるある』は共感の嵐でした。とくに《1-8》の、自分の物語が終わってしまうことへの悲しさは、強く共感しました。私は、だから、そう簡単には終わらない長い物語を書いていますが、それでも、いつかは終わる。それを思うと恐怖すら感じてしまう。(笑
作家の《業》か《宿命》か…そういうものを背負った作家がつむぐ物語は、きっと美しい。読む者の魂をゆさぶる《何か》がそこに宿っている。そう信じます。
前々から他の方の創作論というものを聞いてみたかったのでとても楽しめました。
特に、Excelの工程が楽しいという部分には共感せずにはいられませんでした。個人的にはExcelは使わないですが、後々に必ずぶち当たる推敲なんかの苦しみを束の間忘れ、ただただ無責任にワクワクできるあの時間はいいですよね。二次創作の魅力について触れている部分では、私自身一度も書いたことはありませんが、楽しそうに語る口ぶりを読んでいるうちに、挑戦したくなりました。
ウェブ小説界に疎い人にとっては有益な情報も書いてあり、初心者は必読ではないでしょうか。本当に読んでよかったです。
面白かったです。