一年間という空白の時間があったおかげで縮められた距離と読めた本、この二つの天秤がうまく表現されていてとても素晴らしい作品だと感じました。作品とは様々な人の手に渡って、誰もが差別なく知ることができるツールです。本作の中で特定の作品名を挙げながらも、やり取りされるのはその作品が納められた本。これが作品だけだったら繋がらなかった「返って来る」という伏線が、本になったことで見事に繋がった。そう、それは期限付きで貸し出された図書室の本のように。ステキな作品をありがとうございました!これからも応援していますので共に頑張りましょう✨
学生時代の甘酸っぱい恋心を思い出させてくれる、応援したくなる、そんなお話です。
思いもかけず、さよならさえも言えなかった、ほろ苦い思い出。太宰治の小説がつないでくれた、1年後に起こる小さな奇跡。なんて瑞々しい感性! もう胸キュンです!
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