目で追う短く長い、旅立ち。場所が変わり、出来事があり、導かれて辿り着く。小説元来ある筋道を、これでもかとすんなり飲み込まれ、行く。厚さのある1冊読み終えたような、そんな旅であった。
的の纏いを剥いで惑え。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(176文字)
旅を最後まで見続けるということの面白さ。人の生活を覗くことの後ろめたさと好奇心がやって来るだろう。
たった1500文字足らずの言葉のはずなのに、読者は遥か遠い異世界に連れ去られてしまう。 的確な二人称の描写、選ばれた単語の緻密さ、紡ぎ出された世界の奥深さ、散文詩のような文章の流れ……続きを読む
タイトルに惹かれて飛び込んだ先の世界は、二人称で語られるどことなくエキゾチックな旅の話。リズミカルな文脈、書き手の想像力が水脈の如く溢れる世界観。短い作品ですが、これぞ言霊を追う醍醐味、これぞ読書の…続きを読む
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