大切な人を失う喪失感とどう向き合えばいいのか、考えさせられました。

記憶保険という発想がとても興味深いです。

大切な人を失った後の喪失感とどう向き合うかは長い人生の一つの試練なのかもしれません。
今作で扱われるアンドロイドも『生前の様子をいつでも再現できるようになる』とは言われていますが、『愛する人との思い出をまた増やせますよ』とは言っていないのですよね……。

愛する夫の姿をしながらいまいち人間らしさに欠けるアンドロイド。生前の夫を求める夫人。
二人のすれ違いが切ないです。

私もいつか立ち直れないほどの喪失感を感じる日が来るのだと思います。
その時、喪失感とどのように向き合うことになるのか、ちょっと考えました。