概要
差別についてあなたは悪いことだと思いますか。そして、それは本心ですか。
還暦を過ぎた大物小説家、藤堂は恋愛が大嫌いであった。女性に向き合うことが苦手な彼は空気の読めない編集者や認知症の妻と共に恋愛小説を書くことになる。そんな彼が紡ぎ出したのは、貧乏であったため働きながらも有名大学への進学を志す文才を持つ青年「堂島」が、小説家を夢見る女子苦学生かつ風俗嬢の「葵」に恋をした物語である。彼は彼女に小説を教える代わりに、彼女は彼に勉強を教える。そのような関係をうれしく思いつつも彼女が同性愛者であることを知り様々な葛藤に悩む一年を過ごす。何故、恋愛が嫌いになったのかそしてなぜ恋愛が嫌いな人間が結婚したのか、人間の潜在的な差別意識を描く現代恋愛物語です。
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