鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし三橋鷹女はそう詠った。しかし、本作の私は鞦韆を漕が(げ)ない。ブランコを揺らすのは風。風の止む気配はなくいつまでもブランコは揺れ続ける。
なにはともあれ、我々は我々の文章を書かねばなりません
文章や表現上手いです。深いです。そして、どことなく妖艶。21回目のお題からこの話が出てくるところかさすがの作者様です。
真夜中のベッドの上。布団に潜り込んでも脳裡に響くブランコの音と映像。 隣に寝ていたあなたは、そっと起きて換気扇の前で煙草を吸った。 主人公は外出先で、揺れるブランコを目にした。 20回目まで…続きを読む
惰性、人生も恋愛も、結婚も一度揺れ出すと後は前へ後ろへと揺れ続け、一見景色が変わったように見えるのはただの気のせいで、座っている場所は変わらない。それは許されざる恋であっても。どこで足を着き揺れを…続きを読む
これ何がすごいってある特定のワードを使わずにその特定のワードを想起させている点なんですよ。タグにもついてるから言っちゃっていいかなぁ。「不倫」って言葉一つも使ってないんですよ。でもすぐに「不倫」だ…続きを読む
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