ヘッセと重ねて読んでました

ヒッピー姿の「僕」

 ヒッピーは今いるのでしょうか。ベトナム戦争期のアメリカ青年、あるいは格好を模倣した日本の青年という印象があります。ヒッピーは山に入ってキャンプ生活をしていることがあり、そのころを描いたものか、『ワイルドイン』なんてアメリカ映画をふらりと立ち寄ったミニシアターで観たことがあります。また新聞のコラムだったかで、ヒッピーは、ヘッセの『車輪の下』を好むとありました。
 そのため何年か前、気になって『車輪の下』を読みました。詩人になり損ねた少年が職工になり、自死を暗示させる酩酊して川に落ちて溺死するというカタルシスな結末。
 個人的に、作品舞台は1990年から2000年の東京・下北沢かなあと想像しています。当作品を読んでいるとき、ヘッセを思い出していました。ラストがハッピーエンドで良かったと思いました。

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