日常と非日常の狭間で生きる、等身大の主人公が眩しい

ラストまで全部読みました!!

色々伝えたいことはあるのですが、どれもネタバレな感じになるのでせめてここだけ!!

なんといっても本作は、大正時代という激動の時代を舞台に、あやかしや怪異といった非日常が入り乱れる中。最後まで等身大の目線で生き抜く主人公の千代さんが素晴らしかったです。

千代さんの目線と思考は最初から最後まで一定で、かつ本当に当時どこにでもいそうな、一般的な物の考え方のままでした。

狐様への嫁入りが決まっても浮かれず、怪異的な世界があると知った後も騒がず、ありのままに驚く。そして戸惑いながらもしっかりと納得して受け入れて、前に進んでいく。

その一連のプロセスがとても地に足がついており、最初から最後までずっと千代さんから離れることなく、作中の舞台を楽しむことが出来ました。

この安定感は流石の一言。
寒い今の季節、こたつやストーブで暖まりながら落ち着いて良い話を楽しみたい方に超絶お勧めです。

ぜひご覧になってみて下さい!!

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