浪漫香る時代を舞台に、少女は狐に恋をする?

時は大正。婚約者が立て続けに謎の事故にあうことで、呪われた令嬢などと呼ばれてしまった千代。ですがそんな彼女にも、ついにいい人が。

その人の名は、沖常春。美男子で資産家で、呪われた令嬢なんて噂を聞いても恐れない。これだけ聞くと願ってもない相手のようですが、彼にはある秘密がありました。
なんと沖さん、稲荷神社に祀られている神の眷属。つまりは人間でなく狐だったのです。

いくら美男子でも、そんな人に嫁ぐとなると、戸惑わないはずがありません。
しかし読者の目線では、沖さんはやはりいい男。たとえ正体が狐でも、人とは違うところは、ギャップやミステリアスといった長所に映ります。そして何より、千代への溺愛ぶりがすてき。

そうなると、当然千代にもその良さをわかって一緒になってもらいたいところですが、はたしてどうなるか。しかも沖さんのお仕事の都合上、様々な怪異と遭遇することになって……

縁談も怪異も、それぞれどのような結末へと行き着くのでしょうか。

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