若返るにしても限度がある! 若返った太后、面首たちから逃げ回る!?

皇帝の母である太后、蓮花の年齢は、72歳。
そのはずなのに、ある日大勢の前に姿を表した彼女は、その半分くらいにまで若返っていました。

実は彼女。皇帝ではあるけど病弱な息子と、とまだ幼い孫を勢力争いから守るため、若返ることにしたのです。
そんなことできるのかと言われたら普通はできませんが、青蝶という女道士の術で何とかしてもらいました。
にわかには信じられないことですが、30代の若々しい姿という何よりの証拠があります。この元気な体と、太后という地位にまで上り詰め長年国を見守ってきた聡明さがあれば、息子や孫を守っていける。
しかし、そう思ったのも束の間。間もなくして蓮花は、さらに半分の十代の姿になってしまったのです。

実は青蝶のかけた術。男性と交わり陽の気を受け取る度に半分の年齢若返るというもの。
いやいや。若返るのを望みはしたけど、さすがにここまで若くなくてもいいから。しかも、術は未だに継続中。次に陽の気を受け取れば、今度は年齢がひと桁にまで若返ってしまいます。
10歳にも満たない姿の太后がいてたまりますか! これでは我が子や孫を守るどころではありません。

まあ、男性から陽の気さえ貰わなければこれ以上若返ることもないのですから、そこにさえ気をつければ良し。
そうできたらよかったのですが、それには大きな問題があったのですよね。

かけられた術がそんなシステムだとは知らず、男性の陽の気をもらえばちょっとは元気になるくらいの認識だった蓮花。
多くの男性から陽の気をもらうため、面首(愛人)となる人たちをたくさん召し抱えていたのですよね。
彼らからすると、蓮花と交わりお気に入りとなれば、出世が約束されたも同然。しかも相手は72歳と思って来てみたら、若く美しい姿をしているのです。これは、やる気が出ないわけがありません。
しかも彼ら。太后の面首として集められただけあって、優秀だったり女性を落とすテクニックを磨いていたりと、なかなか凄いメンバーが揃ってます。

何としても蓮花をたらしこみたい面首たち。これ以上若返るのは御免な蓮花。
我が子と孫を守る以前に、自分の身を守ることはできるのでしょうか?

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