独特の言い回しと世界観、キャラの個性が激尖り

  • ★★★ Excellent!!!

 ミステリアスな探偵事務所。

 そこを目指す一人の男の登場から物語ははじまるのだけど、しょぱなの事務所の紹介の文章からしてリズミカルで、不思議な雰囲気を醸し出しています。

 物語は短話的にまとめられており、客が来る、説明する、調査開始、結果のお知らせ、ジャガイモ料理に至るという流れで構成が統一され、一種のテンプレート状態。リピートされるような感覚に支配されつつも、各話違うモチーフが出て来て、パターンに慣れて来る辺りで、アレンジが入って来るので飽きる事はなし。
 異世界での人探しシーンはほぼなく、基本的に現代パートのみでの構成です。依頼人の心情を解き明かす事がメインと言う感じですね。〆はジャガイモ料理が据えられます。

 登場人物がすさまじい個性を放っており、名前も独創的なので一度見たら忘れられないのもこの作品の特徴かもしれません。

 ジャンル的にもミステリーなのか、コメディなのか、ヒューマンドラマなのか、現代ファンタジーなのか、迷う内容ですね。一ジャンルに括れない。

 用語的には東洋系の占いに詳しい人ならなお理解が深まるのかも?と言う部分があるかも。

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