曇天のような不穏さ、とでも云うか

全体に渡って丁寧に描写された文章が、かえって漠然とした不安感を呼び起こします。

ダリの『パン籠』のような、眺めてるうちに何かとてつもなく不気味な物体を眺めているような気持ちになる、じわじわと染み入るような不穏さがある稀有な作品だと思います。

ビックリ箱系のホラーに食傷気味の方はぜひご一読を。