美味しければいいってもんじゃない〜カフェ嘉穂、自粛期間は営業延長〜

嘉穂ちは、勝手にあだ名つけましたけれど、大学生。
講義はネット、お出かけ自粛、バイトもなくなるという
三重苦？　なのです。
困るのはお食事です。
わたくしなら困らないのですけれど、
嘉穂ちは食事メニューの貧困に
心が死にそうになってしまいました。
絶望から立ち上がる女子の物語ですな。
コロナの嵐吹き荒れる中、
すっくと勝利の旗を掲げて立ち続けます。
かわいい。
いや、なに言っているかわかりませんけれど。
小説はレビューと違ってわかりやすい！

コロナコロナでやんなっちゃいますよね。
私はもともとおうち大好き人間ではあるんですけど、それでも日々の潤いといいますか、たまには美味しいもの食べに行きたいなぁ、とかって思うじゃないですか。

だけど、ほいほい出歩けなくなりましたよね。いくら自分が住んでいるところが多少平和でも。何か……こう世間の目、みたいなのもありますし。まして都会の方は日々感染者が三桁だったりとかして、本当に色々自粛しなくちゃならなくて。

でもですよ。
美味しいものはやっぱり食べたいんですよ。
なるべくお金を掛けずに。
スーパーに行けば「外食するよりは安いし、お手軽でしょ」みたいな感じの出来合いの物なんかが並ぶわけですけ…続きを読む

「おうち時間に潤いを」という謳い文句で売られている食品たちは値段が高すぎたり、家族向けだったりで手が出ない！
そんな一人暮らしの大学生の主人公は、素敵な料理のアイデアで自粛期間中の自炊を楽しくて美味しい時間にしてしまいます。

文章を読んでいるだけなのに主人公の手際の良さが感じられて、思わず「すごい！」と唸りました！

おうち時間。
それはどこにも行かないが、稼ぐことも出来ぬ時間。
そんな所にやってくる魔の手ーービジネスな売り文句。
おうち時間が潤う4人分がお値段4桁単位、一人暮らしに優しいお値段作りやがれとぶち込む主人公。
そして主人公は、自分のためのカフェを作り上げるのであるーーーー！！


料理する主人公がめちゃくちゃかっこいいので本編読みます。

KAC20211参加作品

一人暮らしをされた経験があれば、うんうんと頷くことでしょう。
もっとぼっちに優しい世界を！　世界はぼっちに溢れている！　立ち上がれぼっち！