私、ロボット向いてない？

人類は、幾多の苦難を乗り越えて、ついに22世紀を迎えた。
しかし、何でも叶えてくれる夢の道具の大半は未開発だし、
車は空を飛ばないし、
時間旅行もまだできない。火星に街はできたけど。

スランプに陥っていた漫画家の〈僕〉は、冷たい視線を向けてくるアシスタントから逃げるように、近所のファミレスへ向かったのだが、そこで迎えてくれたのはいつもの給仕ロボットではなくて―――

人類の生活がロボット達に支えられるようになった22世紀の未来。
これは、未来のファミレスで働く、ちょっと個性的な給仕ロボット達のお話。
あるいは、自暴自棄のあまりに素を出した、誰より優しい彼女の話。