痛みでつながった2人の、生と死の物語

無痛症の主人公の虹は、ある日病院で、末期癌の女性、羽子と出会う。
虹は、痛みに耐えながら絵を描こうとする羽子に手を貸すことに。

面白かったです。文章がとても綺麗で読みやすい上に、キャラクターも一人ひとりが魅力的でした。

"好き"とはちょっと違うのですが、司狼に惹かれました。積極的に友達になりたいタイプではありませんが、あの危うい生き方が格好良いとも思います。

物語のベースは難病ものですが、そこに、すこし不思議、青春、ちょっと歪んだ友情、といった要素がバランス良く絡み合っていて、新鮮さも感じました。

虹と羽子さんの絶妙な関係性がとても良いです。
決して恋ではないけれど、そこに愛のようなものはあって──みたいなやつ、大好きです。

終わり方も最高です。
これしかない!と思えるようなラストでした。たぶんみんな好きなやつ!

誰にでもおすすめできる、素敵な作品です。

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