死を視る者が繋ぐもの

作者 霧野

もし、あなたが創造主だったら、世界にどんな秘密を隠しますか?

  • ★★★ Excellent!!!

 始まりはとある村の少年少女の儀式の朝から始まります。そこは十三歳になると性別を選べる世界で、マガリコと言う相棒と共に生きる世界。
 ところが相棒のマガリコが死んでしまった少年エマトールは、『死を視る者』となってしまいます。彼を好きな少女ハスミュラは助けたいと思いますが……。
 そしてもう一つは現在の日本に近い世界。上記の村とはパラレルワールドのように時が進んでいて、エマトールとハスミュラと同じ響きの名を持つ少年少女がいます。彼らにも無力感や大人への不信感などの悩みがありました。

 そんな時空の違う彼らが、運命に導かれるようにして出会い、交流を深めていくうちに、間も無くこの世の終わりが近づいていると言うサインに気づきます。
 救うためには二つの世界に残された暗号を解読するしかない。協力しあって導き出した答えは、時間の差し迫った戦いを彼らに強いてきました。

 それはこの世の創造主が託した秘密の試練、切実な願いがこめられた仕掛けでもありました。

 肉体的な戦いと精神的な戦い、二つの戦を乗り越えて掴みとったのは、この世の未来と勇者になった真実。決して誰にも賞賛されることはないけれど、彼らの心を支えてくれる最高の冒険でした。

 世界を救うと言う重要な任務を、力弱い少年少女へ託したのは、創造主の希望の表れかもしれません。いつの世も、未来を作っていくのは若い力。

 みなさんもこの物語から、明日を切り開く勇気をもらってください。

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その他のおすすめレビュー

★★★ Excellent!!!

一つは、一人一人がマガリコと呼ばれる相棒を持ち、性別の選択を通過儀礼とする世界。
一つは、現代の日本。
二つの世界がつながり、よく似た名前を持つ少年少女たちが出会い、冒険を経て成長する物語です。

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