奪う者、奪われる者、その現実を受け止めつつ生きる者、あなたなら……?

理不尽で排他的な世界。暴力、ドラッグ、sex、そんな無秩序な価値観の蔓延する世界に一人放り出されてしまったら……奪う側、奪われる側、その現実をうけとめつつ自分らしく生きる道をその世界感の価値の中で見出す者。そんな抗えない世界の縮図を描いたような作品でした。はたしてその状況では自分ならどんな生き方を選択するのだろう。ふと、そんな事を妄想せざるにいられませんでした。でもこういった無秩序な世界にもきっと似た思考をもつ派閥や、集団などが産まれていくものなのでしょうね。連載として書いていったらもっと面白い価値観や、考え方などが産まれそうな、そんな可能性を感じさせる作品でした。